こんにちは。
大ヒット放映中の朝ドラ「カムカムエブリバディ」ですが、第80話まで進みました。
今回は2代目棗黍之丞(なつめきびのじょう)の桃山剣之介(ももやまけんのすけ)と伴虚無蔵(ばんきょむぞう)の因縁が明らかになりました。
回数を重ねるごとに過去の話とのつながりが次々と明らかになり、物語に奥行きが出てきましたね。
前回で剣之介がお父さんの遺作の「妖術七変化!隠れ里の決闘」を再映画化することを発表し、虚無蔵と目線が合いました。
その時に何かあるなと皆さん思ったと思いますが、今回でそれが明らかになりました。
今回は剣之介と虚無蔵の因縁があきらかになるというお話です。
剣之介と虚無蔵の因縁がついに明らかに!

まず、この映画の位置づけを少しだけお話ししますね。
ひなたの憧れの時代劇・黍之丞シリーズの映画「妖術七変化!隠れ里の決闘」はひなたの両親の錠一郎とるいが一緒に観にいった作品ですが、興行的には大失敗した駄作と言われている映画でした。
でも、この映画は錠一郎にとっては心を救われた作品でした。
当時、ライバルのトミーとのコンテストの対決をひかえたところで、錠一郎はたまたまラジオから流れた錠一郎をこきおろすような心無いコメントで心を傷めていました。
この映画の中のセリフ
「暗闇でしか見えぬものがある。
暗闇でしか聴こえぬ歌がある。」
これに心を救われたのです。
ラジオパーソナリティーがトミーを太陽、錠一郎を月に例えて太陽こそが勝利者で月は太陽によって輝いている存在であるかのようなことを話したのです。
自分の名前は「大月錠一郎」でここにも月の文字が入っています。
この名前は自分が戦争孤児で行き場が無い所で声をかけ、助けてくれた定一(ていいち)が名づけてくれた大切な名前。
それを踏みにじられたような気持ちだったところで、このセリフです。
暗闇の中=暗い空に輝く月が照らす物事
しみたんですね。
というわけで、大月家にとっては大切な映画です。
虚無蔵はあてつけの大抜擢だった
この黍之丞シリーズは親子2世代で引き継がれたシリーズでひなたが観ていたのは2代目の黍之丞です。
2代目は当初はテレビの時代がくると言い、先代の黍之丞には全く協力しませんでした。
この「妖術七変化!隠れ里の決闘」は先代が主役を務めた人気シリーズ黍之丞の21作目にあたる作品で、構想時点では2代目との共演を予定していました。
ところが、2代目は先の話のとおり、テレビに力を入れるということで既にテレビで売れっ子になっていて、映画の話には乗らなかったのです。
そこで、大部屋俳優の伴虚無蔵を大抜擢しました。
大部屋俳優というのはいわゆる脇役の俳優です。
ひなたの同僚の五十嵐も今はかけだしで大部屋俳優です。
この映画が当たれば、虚無蔵も有名になるチャンスでした。
残念ながら、映画は大コケしてしまい虚無蔵は大部屋俳優に逆戻りしたのです。
過去を知っていればこの映画化の話は信じられない
そんな先代の大失敗作を改めて映画化するなんて、過去を知っていればありえないですね。
しかも桃剣の相手役を条映にまだ虚無蔵が在籍しているところでオーディションで公募するというのは嫌みですね。
五十嵐もオーディションに応募するつもりで虚無蔵に稽古をつけてもらうつもりで、お願いするのですが虚無蔵はこれを拒否。
いつも稽古つけてくれてたのにどうしちゃったのかな?
と思っていたら、最後にまさかの「虚無蔵オーディション参加」宣言です。
しかも剣之介に直接宣言しました。
オーディション参加条件にみる剣之介の意図
ここまで見ると、2代目剣之介が今までのドラマの中で残してきた素晴らしい人のイメージが崩れ、少しイメージダウンしてしまうような気がしました。
でも、ちょっと待ってください。
オーディションの条件は「年齢、経験問わず」ということで広く応募を募る形となっています。
つまり、これはもはや「年齢的に無理じゃね?」という固定概念を壊し、虚無蔵にもチャンスを与える条件となっているのです。
これはもしかすると剣之介の虚無蔵への心配りもあったのかもしれません。
最後の虚無蔵のオーディション参加宣言の後の剣之介の反応がその意図のヒントになるかもしれません。
(追記)第81回で剣之介が虚無蔵にひどい一言を投げかけました。
温情でも何でもなったようです。
剣之介が少し残念な人に思えました。
過去の伏線回収がそろそろ始まった

ひなたの条映映画村への就職を機に、今までの伏線の回収がいよいよ始まりましたね。
第79回では算太が登場しました。
オープニンングでは謎の振付師と書いてあるのが笑えます。
どう見ても算太やん!

安子と貯めた開業資金を持ってそのまま雲隠れしてしまった兄。
よくあるドラマの展開なら、「どこ行ってたんや!」と誰かが算太を叱り付けたり、あるいは殴りかかるようなシーンです。
ところが、算太は初老の老人になっていて、持ち逃げの事実を知る人も今はなし。
威勢だけは昔と変わらずいいのですが時の流れを感じさせます。
しかも剣之介のことを「だんごちゃん」と誰も呼んでいないオリジナリティーあるあだ名で呼んだり、CMの振り付けを斬新なものに一瞬で改編したりと、見事なお手前。
どんな関係が?
安子もほんの少し出てきていよいよ回想から今につながる?

吉右衛門との居酒屋の回想シーンがありましたが、あの中にみんなのアイドル安子が映っていましたね。
そして先代の剣之介のデビューの日に吉右衛門のお母さんが吉右衛門を産むために病院へ運ばれたという、そのどさくさにまぎれて、ラジオを盗んだ和菓子屋の息子と言っていたのはまぎれもなく算太のことでしょう。
回想とともにいよいよ伏線の回収が始まりそうですね。
カムカムの剣之介と虚無蔵の因縁がついに明らかに:まとめ

気がつけば第80回まで進んだカムカムエブリバディですが、ここへ来て過去の回想シーンと現在をつなげるストーリー展開が始まりました。
前回は演劇を志して雲隠れした算太が登場しました。
今回は錠一郎を励ました映画「妖術七変化!隠れ里の決闘」の裏話から剣之介と虚無蔵の因縁が明かされました。
錠一郎が映画を観なければ、ひなたが時代劇を好きになることも、条映映画村に就職することも無く、算太との出会いも無かったでしょう。
時代劇を通してつながりが出てきていよいよ、ストーリーに深みが増してきましたね。
これからも毎朝の15分が楽しみです。
安子がその後どうなったのか?とか、錠一郎はトランペットをやめてから何もしてこなかったのかというところもこの先語られるとのことで楽しみですね。
今回はカムカムの剣之介と虚無蔵の因縁が明らかになるというお話でした。
追記:第82回まで進んだ時に虚無蔵の口から違う真実が明らかになりました。
合わせて読んでくださいね。
https://hopendoors.com/comecome-monshirou/