こんにちは。
10月26日に静岡県の富士スピードウェイでホバーバイク「XTURISMO Limited Edition」がお披露目飛行をしました。
ネットでもかなり映像が流れているのでご存知の方も多いかもしれません。
その昔、ホバークラフトという水陸両用の空気の力で浮きながら水上や陸上を走る乗り物がありました。
主に水上を滑るように滑走することができ、交通便として島と島を結ぶ役割を果たしていましたが、現状では国内で交通便で使われているホバークラフトが全て廃止されてしまいました。(近年、大分県での復活が噂されています)
そんな、ホバークラフトの原型を小型化して、1人乗りの乗り物として開発されたのが、今回ご紹介するホバーバイクです。
気になる価格や実用性など、調べてみました。
実用化されれば夢の乗り物ですが、果たしてその実用性は?
というわけで、今回はホバーバイクの気になる価格と実用性について調べてみました。
ホバーバイクの価格は?
いきなりですが、実際このホバーバイク、価格はどうなのでしょうか?
空を飛べる夢の乗り物ということですから、それなりに値段がはるのは想像できます。
発表された価格はなんと保険料と操縦講習料込みで7770万円(税込)。
今のところ、競争が無いのでこの価格ですが実用性の高い機体が量産できるようになり、他社も参入すれば価格は下がっていくでしょう。
ホバーバイクの仕様は?
製品名 | XTURISMO Limited Edition |
---|---|
サイズ | 3700(全長)×2400(幅)×1500(高さ)mm |
重量 | 300kg |
連続飛行時間 | 30~40分 |
最大積載量 | 100kg |
動力源 | エンジン・電動モーター |
場所は車1台分くらいとりますね。
最高時速のデータは公式HPでは未発表ですがデモビデオを見る限りは普通自動車が時速50kmくらいで走ってるくらいのスピードは出ている感じですね。
10月26日のデモ飛行から予約受付を開始していて200台の限定販売で2022年前半の納車を予定しています。
デモ飛行の映像を見ましたが大きなドローンのような感じでスクリューが6箇所についていて前後の大きなスクリューで機体を上に持ち上げ、4つのスクリューで前後に進む力を加えたり、左右のバランスをとっています。
動力源が今のところはガソリンと電気のハイブリッドですが2025年には量産型のEV式(電気のみの動力)の物を発売予定ということで、こちらも注目ですね。
この量産型に関しては軽自動車並みの価格で買えるものを考えているようなので期待できますね。
大きなスクリューがすごい勢いで回っているので、音はかなり大きな音がします。
ホバーバイクに必要な免許は?
今のところ、公道での使用はできないので特に必要な免許は無いとのことです。
その代わりに操縦講習を受けてからの使用となるんですね。
ただ、開発企業のA.L.I. Technologies(エーエルアイテクノロジーズ)は2026年に向けて公道での飛行を目指しており、それに向けた法整備を目指して動いています。
公道での飛行が可能になれば必要な免許が出てくるでしょうね。
ホバーバイクの実用性はどうなの?世界での使用事例も
公開された動画を見る限り、自動車が走れないような道をスイスイと水上、陸上関係なく飛び回っていて近未来を感じさせる乗り物なのですが、公道を走れないので、実生活の中で使える所は限られてくると思います。
今のところ、道なき道を実験を重ねながら飛んでみて実績を積み上げていくしかないでしょう。
日本国内ではこんな状況ですが、海外ではどうなんでしょうか?
なんとドバイでは2017年に警察がホバーバイクを購入しています。
これはロシアの企業ホバーサーフ社が開発したスコーピオンというもので、価格も1700万円と今回発表されたXTURISMO Limited Editionと比較すれば安くコンパクトです。
ドバイ警察でデモを続けていますが、2020年に飛行中に事故を起こしたせいか、最近はホバーバイク関連の情報は更新がありません。
実用面ではまだ改良が必要ですね。
一方、スエーデンのJetson社は既に、実用機JetsonOneを発表しており、2022年分の製造予定である12台を既に完売しています。
現在2023年分を5台製造予定で2台は予約済となっています。
購入者の国籍はアメリカ、インド、スペイン、スウェーデン、イタリア、ブラジル、ドイツ、メキシコと様々です。
価格も日本円で約1000万円と先に紹介したモデルよりもはるかに手頃な価格で販売しています。
サイズも元々小さいのですが、幅を片付け時には90cmまで縮めることができるので収納はバイク並みのスペースでできるため、より現実的です。
世界には150社以上の企業がこの産業にひしめき合っていますが、実用機の発表に至っている企業はわずかです。
ホバーバイクの製造会社は?

ホバーバイクは現在日本での実機発表までこぎつけた企業は1社のみとなっています。
ただ、これは1人乗りのバイクタイプに限っての話です。
2人以上を乗せて飛行するタイプのいわゆる飛行自動車は国内外問わず何社かが開発に向けて進んでいます。
今回デモ飛行を行ったのがそのたった1社のA.L.I. Technologies(エーエルアイテクノロジーズ)です。
会社の歴史はまだ浅く2016年9月に設立された会社です。
2018年3月よりサッカー選手の本田圭佑さんがアドバイザーとして就任しており、2019年10月に小松会長と対談しています。
この会談に会社の方向性が詰まっていますので見てみてください。
開発研究はいつ頃から?
会社設立当初から構想はあったとのことで、ホバーバイクの歴史が会社の歴史そのものです。
本格的に開発に取り組み始めたのが2017年ということです。
会社には量産タイプのホバーバイクの模型も展示されており、今回のXTURISMOを皮切りに2025年の量産タイプの発売までが会社の構想の中には創業当時からあったことをうかがわせます。
研究に国からの補助はあるの?
本田選手との会談で小松会長が話しているのを聞く限り、国からの援助というものは無いようで現状はドローンの販売で実益を上げ、その利益でホバーバイクの開発費を賄っています。
ただ、今後公道をホバーバイクが走ることを目指すということで法整備の面で国の協力は欠かせないところになりますので、その中で災害救助のための乗り物として国の購入なども可能性はありますね。
実際、ドバイでは警察がホバーサーフ社のスコーピオンというホバーバイクを購入した実例もあります。
A.L.I.Technologiesのホバーバイクの知名度を上げたのは?
2021年9月5日より放送している仮面ライダーリバイスの乗用マシンとして登場するのが、まさにこのホバーバイクXTURISMO Limited Editionをベースとして装飾を加えたものです。
今回放送の仮面ライダーリバイスは初代仮面ライダーが放送開始してから50周年の節目の年となり、注目されているためこのヒーローの乗り物を作っている会社として、ホバーバイク、会社の知名度ともに爆上がりしています。
ホバーバイクの価格や実用性:まとめ

2021年10月26日に静岡県の富士スピードウェイでのお披露目飛行をしたA.L.I.Technologiesのホバーバイク「XTURISMO Limited Edition」ですが、このお披露目とともに予約販売を開始しています。
実用性については公道での飛行がまだできないため、法整備をする必要があります。
ただ、道の無いところでも乗り進んでいくことができるので、これからまだまだ伸びしろのある業界ですね。
一度給油と充電をしての連続飛行時間が30~40分といったところはまだまだ長くならないと実用性は低いですし、7770万円という価格帯も富裕層にしか手が届かない夢の乗り物という感じで、現実味はありません。
実際に一般の人が乗れるようになるのは、2025年に軽自動車くらいの価格で変える量産型ができてからと言われています。
今のところ、日本で実機の披露までいけたのはA.L.I.Technologies1社だけです。
参入企業はまだ実機発表までいけていないところも含めると150社にものぼると言われており、強力なライバルが出現した場合価格帯は下がりますし、技術の革新もライバルに負けたくないという意志から飛躍的に進んでいくでしょう。
いつかはこれに乗って通勤、通学などあらゆる場面での活躍があるでしょう。
そのための法整備もされて行き、空にも飛んでいい場所、悪い場所などがあるはずなので、一緒にそれを操るのは未知なる体験ですね。
この様な新しい体験をお客さんには楽しんでほしいという狙いがこの会社にはあります。
これからのホバーバイクの進化から目が放せません。
以上、ホバーバイクの価格や実用性について調べてみました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。