こんにちは。
通勤中の電車の中で耳慣れないアナウンスが飛び交いました。
JR京都線沿線で不発弾が見つかったため7月24日(日)に撤去作業を行うとのことです。
誰がいつどこで見つけたのか気になったので調べてみました。
身近なところに残る戦争の跡が戦後70年近く経って姿を現したのです。
不発弾は終戦以来未だに見つかることがよくあります。
少し遠くには成りますが沖縄県では定期的に不発弾の撤去作業が行われています。
空襲をたくさん受けてしまったところにはやはり多くの不発弾が眠っています。
今回と同じように、工事現場や農作業中にたまたま見つけて撤去となるものがほとんどのようです。
というわけで今回はJR京都線の不発弾はいつどこで誰が発見したの?という話しです。
JR京都線の不発弾は誰がいつどこで見つけたの?

JR京都線横で見つかった不発弾ですが、吹田市のHPに記載がありました。
令和4年4月27日(水)午後、吹田市南吹田3丁目22-20の工事現場ということです。
マンション建築の現場作業中に見つかりました。
爆発しなくて本当によかったです。
70年ほど経った物でも爆発の危険はあるそうです。
今は何事も無かったかのように暮らしている場所に戦争の跡が見つかったことに衝撃を受けます。
発見から実に2ヶ月が過ぎていることにも驚きです。
不発弾は爆発の危険は無いの?
見つかった不発弾は
米国製2000ポンド普通爆弾(1トン爆弾)1発(長さ1.8m、直径0.6m)弾頭及び弾底に信管が残っている状態
参照:吹田市HP

上図は長さ1200mmの250kg弾の図ですが、見つかったのはさらに大きな1800mmの1t爆弾で、更に広範囲に爆発を巻き起こす大きなものです。
信管が残っているということでしたが、信管というものがそもそも何かわかりませんでした。
調べてみると、弾薬の先端についてる起爆装置のようなもので、ここに衝撃が加わるかもしくは時間が来ると自動的に起爆するものということです。
ですので信管が残っているということは爆発する可能性があるということですね。
不発弾への自衛隊の応急措置とは?
もちろん爆発する可能性のあるものをそのまま放置していたわけではありません。
陸上自衛隊の方が、爆弾全体を耐火シートで保護し、信管に保護キャップをかぶせる処置等を行いました。
信管にショックが伝わって爆発をしないようにしたわけです。
こういった処理は自衛隊の中でも特別な訓練を受けた方しかできないそうです。
それだけ危険な任務ということですね。
不発弾の処置は2022年7月24日(日)

南吹田の不発弾の撤去作業は2022年7月24日(日)となります。
当日のスケジュールは下記のようです。
午前9時45分 避難広報開始
午前10時00分 避難誘導開始、巡回警備開始
午前11時00分 道路交通規制開始
午前11時50分 避難広報及び避難誘導終了避難完了確認
正午 陸上自衛隊による信管除去作業開始
信管除去後不発弾処理対策本部長(吹田市長)現地確認
↓
本部長による安全宣言 → 避難解除、交通規制解除
この作業時にJR京都線と東おおさか線の一部区間に通行止めがあります。
時間は12時から夕方頃までで南吹田を中心にその周辺の駅で運行停止し折り返し運転をします。
詳しくはJRのHPで掲載されています。
下記のリンクで詳細ご覧いただけます。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220616_07_oshirase.pdf
不発弾の処理で公共の交通機関に影響が出る場合は影響が小さい日曜日に行われるのが定例とのことです。
非難区域は不発弾発見地点から、概ね半径300メートル以内の区域(下図参照)
(南吹田1丁目~5丁目の一部)
(注)不発弾処理作業中には区域内への立ち入りが制限されるとともに、必要な道路交通規制が実施されます。
避難対象区域はこちら↓

不発弾の撤去に向けての準備

信管の撤去作業中に誤爆が起きたときの予防として積み上げられています。
この防護壁は東大阪線のすぐそばに作られていて、電車の窓から見えます。
取材の規制が厳しい
取材に関しては下記の通り厳しく規制が敷かれています。
警戒区域は上空約2,000mに及びます。処理作業中はヘリコプター等による上空からの取材は禁止です。
他自治体の事例で処理作業への影響が発生していますので、厳守してください。
処理作業への影響を及ぼすような取材とはどんなものか気になり、調べてみましたがわかりませんでした。
ただ、万が一に備えて厳しい取材規制がかけられています。
不発弾の処置費用はだれが払う?

不発弾を処理する費用は当然国が出してくれるものと思ったのですが、実はそうではないのです。
法律の中に処理に関する記述が無いため、土地の持ち主に費用負担が請求されるとのことです。
好きで不発弾を発見したわけでもなく、自分が埋めたわけでもなく国の都合で起こした戦争の遺物の処理を個人に負担させるというのはおかしな話ですね。
裁判を起こした民間人が敗訴
同じように国が費用をだすべきだと思った方が2015年5月に大阪市浪速区日本橋の処理時に支払った撤去費用の返還を求めて裁判を起こしましたが、結局はこの土地の持ち主が敗訴しました。
この点に関しては法律の改正をお願いしたいですね。
JR京都線の不発弾は誰がいつどこで見つけたの?:まとめ

JR京都線のすぐそばで不発弾が発見されました。
誰がいつどこで見つけたのかですが、住所は吹田市南吹田3丁目22-20の工事現場でマンション設置工事に当たっていた人が見つけ通報しました。
ということで、JR線のすぐそばで防護壁を積み上げた現場です。
戦争の遺物を撤去するために2022年7月24日(日)にJR線で一部の電車が不通になったり本数を減らして運行します。
70年前のもので爆発するかどうかもわかりませんが、通勤電車の中で突然聞きなれない不発弾という言葉を聞き、日常生活の中で遭遇したことのないことでしたので、調べてみました。
というわけで今回はJR京都線の不発弾は誰がいつどこで発見したの?というお話でした。
撤去作業が事故無く無事完了することを願います。