こんにちは。
2020年に天皇杯優勝を成し遂げたヴィッセル神戸の次なる目標はACL(アジアチャンピオンズリーグ)優勝でしょう。
来たる2022年3月15日(火)19:00キックオフでメルボルンビクトリーとACLの出場権をかけて対戦します。
そこで気になるのはやはりメルボルンビクトリーの強さでしょうね。
かつて本田圭祐が所属したことでも有名なチームです。
今回はACLプレーオフの対戦相手、メルボルンビクトリーの強さについて調べてみました。
メルボルンビクトリーの強さは?

2005年にAリーグという今のAリーグ・メンの前身のリーグがオーストラリアで結成されたところからオーストラリアサッカーは本格的な歴史を刻み始めます。
Jリーグの開幕が1993年ということで、サッカーの歴史としては日本のほうが少し長いです。
日本と違う所はヨーロッパからの移民を受け入れて人口を増やした歴史があったところです。
この移民政策は第二次世界大戦以後から始まったのでヨーロッパから移住した人の間では当初からサッカーは盛んでしたが、ネイティブのオーストラリア人のサッカー熱は2002年開催の日韓W杯で時差無しでの開催を体験してから高まりました。
つまり、オーストラリアのサッカーは移民してきた白人の間では昔から盛んでしたが、ネイティブの国民の間での歴史は浅いという特徴があります。
現在Aリーグ・メンの中ではメルボルンビクトリーは3/9現在で12チーム中4位で推移しています。
得点が今季14試合で20得点と1試合平均で1点以上をあげており、得点力が高いのですが、同時に失点も17点と多いです。
Aリーグ・メンで失点は1試合平均で1を超えているチームが12チーム中11チームと守備は比較的もろいというリーグ全体の特徴があります。
神戸は今シーズンは絶不調とはいえ昨シーズンはリーグ3位ということでリーグ内順位という点で、実力では拮抗していますね。
Jリーグは開幕してまだ数試合と試合勘というところはリーグ戦が10試合以上進んでいるメルボルンビクトリーが有利ですね。
オーストラリアのリーグの世界ランキンングは?
色々と調べたところ、下図のようなランキンングで推移しています。
リーグの世界ランキングで調べたのですが、見つからずFIFAランキングで調べてみました。
FIFAランキングは1カ月ごとに変動するため、本当はもっと細かく変動しています。
そんな変動のあるランキングですが下図からわかることは、年が進むごとにオーストラリアがランキングを上げてきていることです。
つまり、現状では日本のほうが優位と思われますが、勢いを考えればAリーグの方が、ありそうなので神戸は苦戦を強いられるかもしれません。
年度 | Aリーグ順位 | Jリーグ順位 |
2018 | 74 | 31 |
2019 | 34 | 26 |
2020 | 42 | 28 |
2021 | ? | ? |
2022 | 37 | 23 |
日程的に優位なのはどちら?
メルボルンビクトリーは3/4(金)と3/9(水)が直近の試合です。
試合までに中5日です。
一方、ヴィッセル神戸は3/6(日)と3/11(金)が直近の試合です。
試合まで中3日と休息と言う意味ではメルボルンの方が日程的に優位ですが、アウェイでの戦いとなります。
神戸はホームゲームという点で優位です。
この地の利を活かせるといいですね。
メルボルンビクトリーの有名選手は?
現役の代表選手や元代表選手が多数所属しているチームです。
今シーズン最も得点を記録しているのは、ニコラス・ダゴスティーノ選手でチーム全体の20得点のうち30%以上の7得点をあげていますので注意が必要です。

それ以外にも得点をあげている選手はいますが、際立った得点をあげている選手はいません。
強いてあげるとすれば、4試合の出場で2得点をあげているニシャン・ヴェルピレイ選手が若干20歳ながら出場時間に対しての得点ではダゴスティーノに次ぐ実績をあげていますが、出場試合数が少ないため実力は未知数です。
身長180cmと長身なのでセットプレーなどで強さを発揮しそうです。

あとは代表歴や所属クラブの遍歴などで実力のありそうな選手もいます。
ロビー・クルーズ FW
1988年10月5日生まれ
デュッセルドルフ、レバークーゼン、シュツットガルトなどの欧州クラブ経験のある元オーストラリア代表

マルコ・ロハス FW
1991年11月5日生まれ
シュツットガルトやヘーレンフェーンなどの欧州クラブ経験のある現役のニュージーランド代表選手

クリス・イコノミーディス FW
1995年5月4日生まれ
アタランタ、ラツィオなどヨーロッパのクラブ経験があり、現在オーストラリアの代表選手です。
180cmの長身FWで高さを武器とした攻撃をしてくるでしょう。

ACLでプレーオフに勝ったら次はどこと対戦?

この試合の勝者はグループJに入り、リーグ戦を戦います。
ここで1位通過であれば決勝トーナメント出場です。
2位の場合は他グループとの勝ち点や得失点差を加味して上位3チームしか決勝トーナメントに出場できません。
下の表に出ていませんが、浦和レッズはグループFで戦います。
Jリーグどうしの試合はグループリーグでは無く、決勝トーナメントで当たることになります。

ACL優勝までの道のり
決勝トーナメントに進出すれば、そこからはトーナメントなので1発勝負で4試合を勝ち抜けば、優勝を勝ち取ることができます。
現在の神戸のチーム状態は決してよくないですが、試合をしながらコンビネーションが上がる部分もあるので、これからのチーム作りに期待ですね。
ヴィッセル神戸の予想フォーメーションとスタメン
フォーメーションは現在絶対エースになるべき大迫の調子が上がれば、4-3-3でいくと思いますが、このまま不調であれば4-4-2となるでしょう。
昨季、FWは大迫とよいコンビとなりつつあった武藤がケガとなり長期離脱が避けられないので、大迫の相棒としてリンコンや小田、山口、佐々木、汰木、中坂を調整しながらコンビを作っていく感じですかね。
まだ、今シーズン3得点しかできておらず攻撃の形が固まっていないので、それを作ることが急務ですね。
MFはイニエスタとサンペールを中心として組み立て、山口や郷家、扇原が交代での役割でしょうか。
扇原、汰木ら新加入の選手がまだチーム内の立位置を探りながらやっている感があるので、形を見つけたいところです。
DFは昨季と比較して失点が増えており、厳しいところです。
フェルマーレンの抜けた穴は大きいのでしょうか。
槙野が新加入で入ってきてチームをひっぱってくれそうな予感がします。
追記:3/12時点で大迫のケガが発表され、プレーオフ戦の出場は絶望的と発表されていましたが、3/15試合当日、裂傷の抜糸をしない状況で出場し2得点をあげる活躍をしエースとして気持ちの入ったプレーでチームを勝利に導きました。
メルボルンビクトリーの強さはどんなもの?:まとめ

いよいよ神戸が2022年3月15日(火)ACLのプレーオフ戦に臨みます。
対するメルボルンビクトリーの強さですが、オーストラリアのAリーグ・メンの中では12チーム中4位と上位チームです。
簡単には勝たせてもらえないでしょう。
メルボルンは得点力が高いため守備をしっかりと構築しなければ危険です。
一方、守備はやや大雑把なところがあり失点も多いチームなのでここをどう突いていくかが勝負の分かれ目です。
浦和レッズがかつてリーグ戦で不調ながらACLで優勝した例もありますので、リーグ戦の成績が必ずしもカップ戦に直結はしないと思いますが、サポーターとしては心配な一戦ですね。
とにかく信じるしかないですね。
今回はメルボルンビクトリーの強さはどんなもの?というお話でした。
(追記)3/15神戸はホームゲームでACL出場をかけメルボルンとの壮絶な打ち合いを制し、今シーズンの初白星を4-3というスコアで勝ち取りました。
長かったトンネルを抜け、ここから駆け上がるきっかけになった試合でしょう。