こんにちは。
日ごろ何気なく聴いている音楽ですが、音楽を歌ったり演奏するミュージシャンに注目がいきがちですが、この音楽を作るのに深く関わっているのが今回取り上げるYaffleさんのような音楽プロデューサーです。
Yaffleという名前のインパクトだけで、まずは「え?なにこの人どんな人?」となってしまいますし、経歴や名前の由来やどんなアーティストをプロデュースしたのかなど色々気になります。
とういうわけで今回はYaffleとはどんな人なのか?経歴や名前の由来、手がけたアーティストなど調べてみました。
Yaffleとはだれ?

Yaffleさんは今や日本を代表する音楽プロデューサーです。
本名は「小島裕規(こじまゆうき)」で、「Yaffle」というのは2018年から始まった小島さんのソロプロジェクト名で、厳密に言えば人の名前ではないんですね。
それでもYaffle(ヤッフル)さんと皆さん呼んでいるので、小島さん=Yaffle(ヤッフル)さんでよさそうですね。
音楽プロデューサーというと何をするのかわかりにくいのですが、その仕事は幅広く歌手の方のイメージに合わせて細かい音作りやリズム作り、時にはメロディーまで作ってしまったりします。
録音でも楽器どうしの音のバランスの調整や全体を聴いた上での微調整など、音という形の無いものに向き合います。
一人で完結してしまうこともできるのでしょうが、アーティストの意向を聴きながら、仕上げていく仕事です。
音楽は形の無いものなので、ここまでやったら終わりというのが無く、どこを完成とするのか難しいですね。
Yaffleの経歴は?どんな少年だった?
Yaffleさんはおばあさまのすすめで6歳からピアノを習い始めました。
ピアノは好きで習っていたというより、「習い事ってやめにくい」という理由から高校まで続けてたみたいですが音楽はもちろん大好きでした。
CDをヘッドフォンからもれるような大音量で聴いていたところから「リスモ」(auの音楽配信サービスでキャラクターがリスがイヤホンをつけているものでした)と呼ばれていました。
CDは小学1年生でSPEEDのBody & Soulと玉置浩二の田園を買ってもらったのが最初でした。
中学ではバンドブームで175Rやロードオブメジャーを周りが聴いている中、スキマスイッチにはまっていました。
スキマスイッチでもアフロで目立っていた常田さんのアレンジに注目して聴いていたということで、マニアックな聴き方でこだわりが感じられますね。
高校は青山学院高等部。
吹奏楽部に入り、ファゴットを演奏するかたわら軽音楽部にも顔を出していました。
色々なバンドで「ちょっと弾いてみて」というリクエストに答えながら楽譜も何となく誰かが手書きで書いたラフなものを自分でアレンジしながら演奏してたようです。
コード進行を中学で勉強していたので吹奏楽部内では技術的な仕切り役を任されたということで、ここでプロデューサーという役割を既に担ってたんですね。
一方、バンド活動では作曲をして録音に興味を持ち機材をそろえてパートごとに録音した音源でミキシングもしていました。
パソコンを使った音作りはWindowsで音をテキストで作る「ミューズ」というソフトにはまり、打ち込みで作曲してはネットにあげて反応を確かめるということを繰り返していました。
ということで、現在の活動は学生時代の活動の延長線上にあることがわかりますね。
Yaffleの大学時代
大学は国立音楽大学作曲科に入ります。
高校のときはピンときていなかった音楽への道でしたが、高校の先輩が音大に入学することで現実味を帯びたんですね。
また、親友の存在も大きくクラシックの曲をMD(今は無くなった音楽用記録メディア)に入れてどんどん紹介してくれたのをyaffleさんが合わない曲をはねていくと、その曲を分析して好みに合うものをどんどん紹介していってくれました。
それでクラシックの楽しさを知り、音楽により深くはまりこんでいき、より音楽を学んでみたいという思いが生まれます。
また、自分の性質からここで音大に行かなければ普通に就職してしまいそうだと思い、退路を断つ意味での音大入学というのがありました。
学生時代に配信レーベルをつくる
自宅をスタジオにしてジャズミュージシャンが集まってきて音楽を作り、TuneCoreで楽曲を配信していました。
遊びにきた仲間の中に酒本信太というTokyo Recordingsを一緒につくることになる人がいてそこから綿めぐみさんのプロデュースを一緒にするという流れになりました。
そこで酒本さんの友人の小袋成彬さんに会いAoyama Basementという配信レーベルを作り、作曲した曲で誰かをプロデュースする形でやっていこうとしていました。
やがて2021年にTOAとして法人化される組織の原型がここでできたんですね。
そこからCapeson、iri、柴崎コウ、SIRUPなどの様々なアーティストへの楽曲提供につながっていきました。
Yaffleの名前の由来は?
Yaffleって不思議な名前ですね。
どうやってこの名前にたどりついたのでしょう?
本名の「小島裕規」の裕規のイニシャルのYのつく名前を付けようとネットで検索していたら
キツツキの一種でyaffleという綴りが目にとまりました。
キツツキの多くはその名の通り、木をつついて木の中の虫をとるのですが、yaffleは地面に穴をくちばしで掘ってアリを主食として食べるそうです。
この響きが気に入り、自分に合っていると思いこの名前にしました。
Yaffleってどんな人?
アーティストとYaffleさんが対等な立場でなければ嫌というのがYaffleさんの考えです。
高校生の時に音楽のプロデューサーみたいなことをしていましたが、その時の経験が生きています。
人と対話しながら音楽をつくり上げていくのがYaffle流です。
藤井風さんはYaffleさんにアレンジを任せましたが、それまではお互いの信頼関係を築くために藤井さんとの間が険悪になりそうな時もありつつ藤井さんの話をかなり聞き込んだそうです。
Yaffleが手がけたアーティストは?

Yaffleさんが手がけたアーティストはどんな人やグループがあるのでしょうか?
今となっては超有名人のYaffleさんですが、ここまで来るために抜群の行動力と共同作業で音楽を作り上げるセンスでそれこそ1曲1曲に魂を注いで作り上げることを繰り返して、気がついたらこれだけの数になっていたのでしょうね。
Yaffleが手がけたアーティストたち
すごい数の曲を様々なアーティストとてがけてきたことがわかります。
カバー曲も入っていて、同じ曲でもYaffleさんがプロデュースするとこんな曲になるんだと興味深く聴けます。
Yaffleさんへの依頼はどんどん増えており、このリスト以外にも藤原さくらさんやOKAMOTO’Sなど日々増えています。
藤井風 | 全曲プロデュース |
小袋成彬 | 「Lonely One feat.宇多田ヒカル」 |
iri | 「Clear color」 「東へ西へ」 「Slowly Drive」 「Only One」 「Rhythm」 「Corner」 「渦」 「摩天楼」 |
高岩遼 | 「ROMANTIC」 「Black Eyes」 |
SIRUP | 「Synapse」 「Thinkin about us」 |
Dean Fujioka | 「Made In JPN」 「Follow Me」 |
Awesome City Club | 「Cold & Dry」 |
SHE’S | 「Clock」 |
Crystal Kay | 「3月9日」 |
adieu | 「強がり」 「花は揺れる」 「ナラタージュ」 「やさしい気持ち」 「春の羅針」(編曲) 「愛って」 「天使」 「灯台より」 |
Rihwa | 「一秒」 |
柴崎コウ | 「そして僕は途方に暮れる」 「黄昏のビギン」 |
SEKAI NO OWARI | 「陽炎」 |
ACAね(ずっと真夜中でいいのに.)xRin音 | 「Character」 |
ELAIZA | 「AYAYAY」 |
尾崎裕哉 | 「Lighter」 |
eill | 「Plastic Love」 |
Salyu | 「Taxi」 |
AKINA | 「Gravity」 |
Uru | 「Break」 |
現時点で代表作となった藤井風の作品
Yaffleさんのプロデュースを世間に知らしめたのは藤井風さんの曲にデビュー当初から関わったことではないでしょうか。
Yaffleさんのもとに「今度デビューする子がいるんだけど」という感じでアレンジの依頼がスタッフからあったそうです。
藤井さんのほうは何人かのプロデューサーにも同時に声をかけてアレンジしてもらっていて、最終的にYaffleさんのアレンジが一番気に入り、プロデュースの依頼をしたそうです。
製作途中であまり感情を表に出さないYaffleさんに表現を表に出す藤井さんがデビュー前の不安から噛み付き気味の言葉をメールしてしまうことがあったそうです。
それでもYaffleさんは、冷静な中にも情熱のほとばしりを感じさせるメールを藤井さんに返し信頼を勝ち取っていきました。
海外のアーティストともコラボしてアルバムをつくる
Yaffleさんの驚きの行動力は言葉も知らない海外へ飛び立って、様々な海外のアーティストともコラボしてアルバムをつくるというところでもいかんなく発揮されています。
ざっくりとした曲のデモを聴いてもらって、のってきた人と組んで曲として仕上げる過程を言葉もわからないまま、そこでコミュニケーションの仕方を学びながら作り上げてしまうという柔軟性と吸収力は驚きです。
こうしてできたアルバムが「Lost, Never Gone」
映画音楽も手がける
Yaffleさんの活動の幅は広く、映画音楽も手がけています。
『ナラタージュ』(17)『響-HIBIKI-』(18)『えんとつ町のプペル』(20)『キャラクター』(21)と有名な作品にも携わっています。
えんとつ町のプペルは大好きなアニメ映画ですが、この音楽にも関わっていたのは驚きです。
音楽に気をつけながら見返すのも面白いですね。
Yaffleとはだれ?経歴や名前の由来・手がけたアーティストはだれ?:まとめ

Yaffleという名前が不思議な響きでだれなんだろう?と疑問に思いましたが、既にめちゃ有名な人だとわかりました。
経歴や名前の由来も既によく知られていましたし、手がけたアーティストもすでに有名な人もたくさんいて私が無知なだけでした。
私がYaffleさんの名前を知ったのはGWの5月3日・4日のイベントで六本木ヒルズで「TOKYO M.A.P.S」という無料イベントを開いたことを知って興味が出たからです。
Yaffleさんが好感を持てるアーティストに声をかけ出演オファーをしたというのですからその影響力が感じられます。
Yaffleさんの手がけたアーティストは実にバラエティーに富んでいて様々な音世界をつくりあげていて、聴いていて楽しく気持ちがよいです。
Spotifyで「Yaffle Works」というタイトルで楽曲を聴くことができます。
もし私のように最近、Yaffleさんを知った方がいたら是非聴いてみて下さい。
というわけで、今回はYaffleってだれ?経歴や名前の由来・手がけたアーティストは?というお話でした。